風間ゼミ成果展「ねっこ」
奈良県立大学地域創造学部風間ゼミは、成果展「ねっこ」を開催します。
この展示会は、風間ゼミに集う13人の大学生がそれぞれの視点と情熱を込めて取り組んだ研究を披露し、作品制作やイベントを行う展覧会です。
現代社会は、個々人が抱える複雑な感情や混沌とした現実が交錯していると感じています。その中には、固定観念によって絡み合った考え方や、膨張しすぎて核心が見失われたストーリーが入り混じっています。そんな中、私たちの”大学生”という時期は、多くの経験や価値観に触れ、自分自身を築いている時期であるとともに、将来の人生の「ねっこ」となる重要な時期です。
そんな不安定で焦燥で葛藤しながら「ねっこ」を作り、幹を育てていく私たちを表する作品たち。ぜひ、各展示を楽しんでいただき、私たちの「ねっこ」に触れてくださいますようお願い申し上げます。そして、新たな発見や気づきを共に分かち合っていただき、あわよくば皆様と共に新たな「ねっこ」を育む場となりますよう…。
会期:2024年 12 月 6日(金)-12 月 13 日(日) 10 時~17 時(予定)
入場無料 、Instagram:kazama.lab_seikaten
会場:奈良県立大学内 各所
チラシは こちら
展示
「みんなで作ろうインクルージョンタウン」 神園悦乃
去年展示した作品をさらにパワーアップさせました!今回は実際に皆さんと楽しく会話しながら一つの街と素敵な仲間たちを作り上げていきます。作った後には制作したみんなで制作会場とは別の展示会場まで運んで、期間中展示します!みんなで楽しみながら素敵な作品つくりませんか?
「誰の家」 北角流音
他者の住空間を観察し、その空間からどのような人物像が浮かび上がるのか、またそこに潜むイメージや偏見を探ることを目的とするこの作品。あなたはこの部屋を見てどんな人が住んでいると思いましたか?
「東西お笑い史~なぜお笑いの本場は関西なのか~」 岩見駿佑
お笑いの本場は関西であるというイメージは、私が大阪で生まれ育つ何年も前から存在するものです。当たり前のようになっているため違和感を感じないかもしれませんが、いったいなぜこのようなことになっているのか。年表を基にして考えてみませんか?
「境界線をほどくアート・コミュニケーション」中山亜姫
目の見えない人とともに作品を鑑賞する空間をつくります。多くの人が、アートは「目で見るもの」だと思っているのではないでしょうか。実は、アートは見て、さわって、聴いて、話して、楽しむことができます!アート・コミュニケーションを通して、目の見える人・見えない人の境界線をほどいてみませんか?
「アンチ・ピンクディストーション」中尾ねね
ピンク色が想像に与えるものは一体?映画のタイトルやアイテムをピンク色で彩ります。あなたは目の前のピンク色をどのように感じ、どのようなストーリーを想像しますか?あなたの中のピンク色のイメージを押し広げるとともに、多様なピンク色の魅力を楽しんでいただけたら幸いです。
「墨×〇=」姫子松優佑
私は書道家でもなければ水墨画を描くこともできません。まして墨を磨るということも今回の企画がなければ人生で行うことはなかったかもしれません。そんな私が奈良で出会った伝統工芸品の奈良墨の魅力を少しでも伝えることができればと思います。今回の展示を自由に見て、感じて、体験して、そして表現してみてください。正解不正解はありません。皆さんの表現に出会えることを楽しみにしています。
「黒子の在処と癖」小川日和理
黒子(ホクロ)が好きなんです。ただただ。
どうしてこんなにも黒子に魅せられているのか、いつから惹かれるようになったかなんて分かりません。でも、生まれ持った才能でこんなにも目に見えるものって。素晴らしく、少し残酷、だからこそ美しいと感じてしまう。それを生かすか、殺すか、それとも描いて生み出すか…私が美しいと思った黒子を取り揃えております。命の囁き?夜の星屑?ただのひとつの点にエロスを感じて…
「Re:シート」住野なつ美
買い物したときにもらうレシート、保管してますか?というか、そもそももらいますか?
なんでもデジタル化していくこのご時世、なぜかなくならないシートを集めてみました。
買った場所、時間、物の名前…誰が買ったまではわからないけれど、よくみてみると、レシートには意外にも盛り沢山の情報が詰まってるんです。
集めてみると、暮らしぶりが見えてくるかも…?
皆さんのレシートも、ぜひお持ちください!
「パッチワーク・ストーリー」鈴木智萌奈
この参加型展示では、一枚の写真を舞台に、参加者がランダムで引いたイラストカードを貼り付け、その内容を物語形式で表現していきます。参加者はカードを使い写真を自由にアレンジしながら、他の参加者の作ったストーリーや配置を参考に物語をつなげていきます。これを何度も繰り返すことで、全員で一枚の写真に多層的な物語を完成させます。視覚的な変化と文章の組み合わせで自分の中にある創造性を刺激し、物語を楽しんでください。
「IPPON UNIVERSITY 」原田龍之介
口角、上がってますか?
不景気、異常気象、国際問題、言いたいことも言えないこんな世の中で、あえて余計な一言を。
それが誰かの笑顔に繋がるなんて、こんな素晴らしいことはないと思います。
大喜利のお題とその回答があるので覗きに来てください。笑いにきてください。そしてあわよくばIPPON取っちゃってください。
ワークショップ
「してみる。」小林良駿
他の人にも布教したいくらい好きなことってありますか?私の場合は「演劇」です。高校時代にハマって以降、様々な方法で布教を試みました。しかし、演劇は未経験者にとって抵抗も大きく、それを考慮せずに行った体験はあまり人を惹きつけませんでした。
今回はあえて「演劇」という言葉から離れ、よりコンパクトで要素を絞った体験を実施します。そして、自身と他者との間にあるズレや共通点を探ります。
日時:12月9日(月)-12月13日(金) 13:00-14:00(12/10除く)、16:20-17:20
「境界線をほどくアート・コミュニケーション」中山亜姫
ゲスト:光島貴之(アトリエみつしま)
光島さんと対話型鑑賞ワークショップを開催します。
日時:12月10日(火)14:30-16:10
参考:昨年の開催について
過去の開催については以下をご参照ください。