2024年5月24日〜6月14日まで開催している「第3回刑務所アート展」のなかで開催したトークイベント「弓指寛治さんと語る刑務所アート展のミカタ」のアーカイブを公開しました。
「刑務所アート展」はその性格上、多くの倫理的な問題が議論されます。作品を見た時に、率直に「おもしろい」「美しい」「かっこいい」と思っても、「でも、これって罪を犯した人が描いたんだよな…」「こんなに豊かな感性があるのに、いったい何をしてしまった人なのだろう…」ということが頭をよぎります。いったいどう見たらいいのだろう、と。
第1回目の刑務所アート展から関わっている画家の弓指寛治さんをお招きして、「刑務所アート展」の魅力や可能性はどこにあるのかを語り合いました。
ゲストプロフィール
弓指寛治 画家、アーティスト
1986年、三重県生まれ。名古屋学芸大学⼤学院修了。映像制作会社起業を経て、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、母の自死を経験。以降、死者への鎮魂を主なテーマとする。著名人の自死、満洲国、路上生活者といった社会や歴史の暗部に焦点を当て、見る人の当事者意識に訴えかける鮮烈な作品群を発表。各地の芸術祭に運営側としても参加し、キュレーションに携わる。「VOCA展2021」佳作賞など受賞。主な展覧会に「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」(国立西洋美術館、2024年)など。
※第3回刑務所アート展の詳細は こちら