奈良県立大学からすぐ近くにある本屋さん「ほんの入り口」さんで、「対話の入り口」という企画をこれまで2回行ってきましたが、5月4日〜5日には第3弾が開催されました。
「対話の入り口」は、「ほんの入り口」店主の服部さん、風間、そして「ごとうにんシアター」という活動をされている棚田さんの3者でコラボしてきた企画になります。
第1回目は、日頃「対話」というものをどう捉えているか、もやもやしていることはあるか、参加者のみなさんと話してみました。棚田さんの提案で、参加者が円形のサークルとなって、椅子取りゲームのように音楽をかけてバトンを回し、音楽が止まった時にバトンを持っている人が簡単な自己開示をしてみる、それに対して共感する人はサークルの中央にお手玉を投げ入れてみるなど、普段はしないゲーム性も交えた対話も実験してみました。
第1回目は、初めて集まった人々との対話のはじまり、まさに「入り口」のようでした。バトンを使ったゲーム性の中では、自己開示といっても、あたりさわりのない話題で終始してしまったような、そんなもやもやもその場で言葉にして共有して、人と人が出会い対話をはじめること、その入り口を確認したような場となりました。
第2回目は、風間の発案により「呪いに気づく」をテーマにしてみました。「父親だったらこうしないといけないのかな」とか、「この就職試験に落ちたら人生が終わってしまう」など、日々思い込みのようなものに縛られて苦しくなっていないか、自分を追い詰めてしまっていないか、そんなことを共有したくなりました。
私も、似たような呪いにかかっていた時期があり、その時に「それは思い込みだよ」と周囲から声をかけてもらっても気づくことができず、しかし、呪いが解けた今となってはあれが呪いだったとわかる。呪いに気づくってどんな時なのか、そんなことも話し合ってみました。
そして、今回は第3回目。服部さんと棚田さんが同じ大学の演劇サークル出身ということもあり、かねてからあたためていたテーマ「演じる」について、2日間にわたって開催。
まずは、服部さんと棚田さんに、学生時代にどのように「演劇」と出会い、そしてハマっていったのか、演劇の魅力は何かなどを伺ってみました。参加者のみなさんからも、それぞれが抱く演劇のイメージ、演劇の体験なども共有されました。
そして2日目には、参加者のみなさんと「演じる」ことに挑戦。「プレゼントをもらったエピソード」をそれぞれが共有し、そのプレゼントをもらった場面を即興で演じる。始める前は、参加者にとってハードルが高くないか心配しながらでしたが、途中笑いもこぼれながら、あたたかな楽しいワークショップになった気がします。
今後も不定期にでも、この「対話の入り口」を続けていけたらと思います。大変にありがたいことに、いつも参加くださる常連参加者もコミュニティになりつつあり、何か別の企画も生まれそうな(すでに生まれている?)、素敵な場になっています。
ほんの入り口
https://hon-iriguchi.com/
ごとうにんシアター
https://gotonin.com/