友人であるキュレーターのカジェタノ・リモルテによる展示「スピードの物語」のアシスタント・キュレーターを風間勇助が務めることとなりました。本展は西枝財団のキュレーター助成事業の採択を受けたものです。展示自体は来年の4月中旬〜5月中旬に京都の瑞雲庵を予定しており、詳細は追ってまた告知したいと思います。
加速主義的な消費社会に抗うかのように時間を遅らせる、あるいは時間を回復しようとするアーティストの実践を紹介するものとなりそうです。貴重な作品や資料を、アーティストやギャラリーと交渉している様子をすぐそばで見ており、とても楽しみな展示です。
カジェタノ・リモルテはスペイン出身のキュレーターで、これまでにもトーキョー・アーツ・アンド・スペース(TOKAS)に滞在した経験を持っています。
リモルテは、キュレーション活動において、アート、身体性、テクノロジーの関係性に焦点をあてている。異文化間を越境する視点から、また言語哲学への強い関心を通して、メディア・アートを起点に疎外感、孤独、死といったテーマを探求している。美術史家としては現在、日本におけるビデオ・アートの始まりについて研究している。
大阪では一緒に、「ちょちょまうヴァナキュラー」を訪れ、アーティストのきむらとしろうじんじんの《野点》を体験しました。今回、一緒に仕事をするのは初めて。とても楽しみです。