西尾美也さんのワークショップ「声を縫う」に、風間ゼミで参加しました。2年生〜4年生まで、針と糸を持って刺繍にチャレンジ。慣れないながらも集中して取り組んでくれました。
*以下、webサイトより*
「声を縫う」は、奈良監獄ミュージアムを舞台に、人々の手で“声”を刺繍として紡ぎ出す、奈良出身アーティスト・西尾美也によるアートプロジェクトです。
題材とするのは、旧奈良少年刑務所において実施された教育プログラム(社会性涵養プログラム)の中で生み出された詩や文章、受刑者の創作作品による言葉たちです。塀の向こうから発せられた声を、参加者が布に一針ずつ縫いとめることで、他者の記憶や思いに触れ、自身の中にも新たな対話の場を生み出します。
刺繍された言葉の断片は、やがて奈良監獄の赤レンガのように重なり合い、一枚の布としてつながります。そして、歴史をたたえた監獄の空間に展示されるとき、布を介して誰かの声が響き、見る人と聴く人のあいだに静かな共感が生まれることを目指します。
https://sogozaidan.nara.jp/6686/

奈良監獄ミュージアムの開館に向けたプロジェクトで、かつて奈良少年刑務所にいた人々が書いた詩の言葉を、詩集として縫っていくというものです。まずは、いくつか用意された詩のなかから、学生それぞれが気になったものを選びました。なぜその詩が気になったのか、どんなことを想像したか、気に入った言葉やフレーズはあったか、さまざまなことをグループで共有しました。
布に下書きで詩を写しとり、一文字ずつ時間をかけて、ていねいに縫っていきました。慣れない針と糸の作業もあったと思いますが、始まってみると集中して没頭して取り組むことができました。縫いながら、いろんな言葉を交わしあえていた風景もまた印象的でした。

詩の言葉のなかには、心に重くのしかかるものもありました。どれほど辛いことがあったのだろうかと、想像して、涙ぐむ学生もいました。その言葉をひとりで受け取っていたら、心がしんどくなってしまうかもしれないけれど、しかし、壁の向こうの聞かれることがなかったかもしれない声に、耳を傾けようと思ったその時、こうしたワークショップの場で、みんなで手を動かしながらだったら受けとめられる、そんな希望に満ちた時間でした。
