大阪公立大学「EJ ART」人材育成プログラムにて、風間が一部プログラムの講師を担当します。2025年度の受講生募集の案内については、以下のリンクから情報をご参照ください(6月25日〆切のようです)。
大阪公立大学が展開する「EJ ART」人材育成プログラムの3年目がスタートします。EJは、Equity(公正)&Justice(正義)の略称で、社会的・人種的不平等が芸術文化の価値に関わる議論でも重要視されるなか、Diversity(多様性)や社会包摂(Inclusion)の文脈で使われる事が多くなっています。
大阪・関西では、環境問題(公害など)、日雇い労働者の貧困と孤立、LGBTQや在日・移民の差別など大都市・大阪固有の深刻な社会的課題に対応するアートNPOなどの蓄積が顕著です。一方で、次世代育成、ネットワーク形成に課題があり、私たちは、ソーシャルワークとアートを架け橋し、アートを媒介に公平・正義に取り組むコーディネート人材を育成していきます。ソーシャルアートとは、誰もが社会的排除に晒されない環境づくりに向けて、表現行為・活動を通して、公正と正義が保たれる社会の実現をめざす芸術活動です。また、アートNPOの後継者不足の背景にある業界の構造的抑圧や搾取にも目を向けていきます。これらの社会課題を解決するアプローチとして、Equity(公正)&Justice(正義)、AOP(Anti-Oppresive Practice/反抑圧的実践)に着目し、「基礎講座」「ゼミナール」「実践・場づくり」「EJ Café」などのプログラムを展開していきます。
AOPとは?
Anti-Oppressive Practiceの略で、日本語では反抑圧的実践と訳され、ソーシャルワークの文脈で発展してきました。誰もが当事者であることを前提として社会の抑圧構造に目を向け、様々な立場の人とともに、社会資源を活用し、互いの豊かさや課題を共有しあいながらJustice(正義)の実現を目指します。