【報告】2025年度ソーシャリー・エンゲイジド・アート助成に採択されました

一般財団法人川村文化芸術振興財団による2025年度「ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成」に「刑務所アート展~壁を超える対話とコラボレーションの創出」(Prison Arts Connections)が採択されました。

ソーシャリー・エンゲイジド・アート(socially engaged art)とは、同財団のWebサイトで次のように説明されます。

ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)とは、積極的に社会と関わり、参加・対話のプロセスを通じて、人々の日常から既存の社会制度にいたるまで、何らかの「変革(change)」をもたらすことを目的としたアート活動を総称するもの。

※その他参考記事

今回、応募したプロジェクトの概要は次のとおりです。

プロジェクト名:
「刑務所アート展~壁を超える対話とコラボレーションの創出」
Prison Art Exhibition “Beyond walls: Creating Dialogue and Collaboration”

概要:
「刑務所アート展」は、刑務所で過ごす人たちの芸術表現を集め展示することで、塀の内と外をつなぐ対話を生み出すプロジェクト。過去2回の開催を通して、全国約30箇所の刑務所から250以上の作品が集まり、延べ1000人以上の来場があった。これまでの刑務所アート展では「受刑者」からの作品を展示し、審査員や来場者からの感想などを受刑者へとフィードバックすることがメインであった。しかし、次のプロジェクトでは、刑務官を含む「刑務所とかかわるすべての人」から作品を集めることを目指し、また、刑務所の内と外とのコラボレーションを探る表現を試みる。

参考Webサイト:Prison Arts Connections

この助成金の審査員のお一人である清水知子先生(東京藝術大学)からは、次のようなコメントをいただきました。

「「刑務所アート展~壁を超える対話とコラボレーションの創出」は、修復的司法の観点から、アートを媒介としたコミュニケーションによって、加害者・被害者・コミュニティの相互回復を目指す「回復共同体」の形成を促すものである。従来の刑事司法システムとは異なるアプローチにより、広範な人々を巻き込みながら、司法制度や人権問題への意識を高める可能性を秘めている。さらに、諸外国とのネットワークの形成を視野に入れ、学術的・実践的な視点から掘り下げようとしている点も高く評価できる。本プロジェクトが、国内外の実践や研究を結びつけ、アートを通じた修復的司法の実践をより体系的に発展させる契機となることを期待したい。」

2025年3月29日に、本助成の歴代の採択団体の人々も含めて、贈呈式および懇親会がひらかれました。また来年、良い報告ができるよう、このプロジェクトを進めていきたいと思います。

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